桂離宮
京都市西京区桂御園
日本らしさの象徴的な建物と日本庭園のある、桂離宮。
最高の日本庭園といわれ、侘び寂びを一番感じられる観光名所ではないだろうか。
様々な工夫や仕掛けがあり、一度では見切れない見所満載の場所。
訪れるには京都御所で予約が必要。
入り口の門。門に向かって道が細くなっていて奥行きを演出しているのだそう。
石を敷き詰めた、あられこぼしの通路。石の色も様々。
これは行の飛び石(延段)
場所に合わせて真・行・草の飛び石(延段)がある。
もともと書道に使われていた真・行・草とはざっくりと、
真:本来のきちんとした形
行:ややくずしたもの
草:さらにくずしたもの
という意味があります。
松琴邸
なんて大きな庇だろうか。庇の下の安心感が、見た目の美しさにもつながっているのだろう。
草の屋根も雰囲気がある。
よく写真でみる千鳥柄のふすま。
こんなに薄い水色だっただろうか。
いいえ、もともとはこのくらい青かったのが色あせていただけです。
見事なお庭。ちょうど紅葉し始めの頃(10月の終わり)
草の飛び石(延段) くづして自由に遊んだ感じ。
苔とシダ植物と石。ただ配置しているのではなく、
バランスよく考えられた配置が美しさと落ち着きを与えたいる。
おお!!雨樋を竹で覆っている。
これなら嫌な感じはしません。
雨樋の下も一工夫。
写真でよく見る桂離宮の御殿。
建物を宙に浮かせたようなモダン造り。
コルビュジエからは線が多すぎるとの意見もあります。
屋根の形といい繊細な感じが日本らしい建物。
月見台のある古書院
これが構造をむきだしにした、船底天井。
真の飛び石(延段) きちんとした感じで緊張感を持つ。
竹とワラの塀も趣があります。
まあ全部がこんなだとただ古いだけということになりかねませんが、
このときにあった良さを、現代に生かしていきたい。